2015年の夏、若い友人が南アルプスの鳳凰三山に行っていたのを見て、ちょっと羨ましい気がした。でも、富士山にも北岳にも2回登ったことがあるし、登山をしたいわけでもない。

そして、2015年の9月「四国遍路だ」とひらめいた。

歩くのは好きだし「絶対に歩きだ」と思って調べてみると、何と1200kmだと書いてある。「仕事もあるし、東京から行くには時間も金もかかるし、これは何年かかるかわからない」と思ったが、区切り打ちでやり始めることにした。

初めから終わりまでを1回で終える通し打ちが一番スッキリだが、40数日も四国に行きっぱなしは無理だ。四国には4カ所の空港があるので、5回から8回ぐらいで結願が最も効率が良さそうだった。

 

でも、私の場合8回でも無理そうで、非効率きわまりないが10回ぐらいかかりそうだ。だから「一度で終わらず、何度も行けたら楽しいじゃないか」と考えることにした。

 

比較的短期間にWebで多くの情報を得て、ますます四国を歩いてみたくなったので、現実の準備を始めたのだが、こんなにワクワクしたのは久しぶりだった。いずれにしても四国遍路はいろいろな面で一筋縄ではいかず、「物心立ち振る舞い」など、いろいろなことを考えさせられるので、そこが楽しい。

 

言葉にするような目的はない。とにかく行って、歩いてみたい。ただそれだけだ。